2017年2月27日月曜日

ゴーシュ





















ゴーシュの3月納期設定分が、一部を除き

入荷いたしました。

タイプライタークロスシリーズは、

新作のVネックワンピース

久しぶりの素敵なワイドパンツ

キレイ目な7分丈パンツ

お馴染みのテーパーパンツ


コットンリネンデニムは、

インディゴカラーのみのお取り扱いで、

カツラギワイドと同型のワイドパンツ

定番の細身パンツ

7分丈キュロットパンツ


Tシャツ類は、今期ホワイトをお取り扱いしませんでした。

半袖Tシャツ

タンクトップ

ワイドフレンチスリーブ


眩しいほどのブルーが利いたコレクションです。

ぜひ、店頭でご覧ください。

また、通信販売ページへのアップは、

今週の金曜日以降を予定しております。



annabelle






2017年2月26日日曜日

脅されガイ

NOCONTROL AIR と FIRMUM のデザイナー、

米永さんは、女性スタッフ陣に脅されながら、

ある二つの点に、大きなこだわりを注ぐ。

一つは、、

立った状態で腕をまっすぐ下におろした時、二の腕が太く見えないこと。

二つ目は、

着たときに、ネック周りがガバっと開かないこと。

その結果、オリジナリティあふれる、

変わったデザインディテールが誕生する。





















FIRMUM

丸首ロングシャツチュニック

¥18,500(税抜)

ホワイト

前身頃と袖はとてもすっきりとした印象だ。





















後ろ身が大きく、前後差のあるスリットが

前にせり出してくる。

とても立体的で美しい。















高密度で肌触りのいいシーチング素材は、

特殊な染色と仕上げにより、細かなシボのようなしわが

美しく、とても表情があっていい。





















ナチュラル

ナチュラルは、「綿カス残し」。

ソーピングをあえてせず、チラチラとした、

モカ色の綿カスが残った状態での仕上げ。















写真で確認するのは難しいが、実物を見たら

はっきりとツブツブ入り。















あわや男性的になりがちなヘンリーネック的なデザインも、

女性スタッフの圧力により、とても女性らしく、美しい仕上がりだ。

共布の細いバインディングからは、ノーブルで知的な印象さえ感じ得る。





















ブラック

白い特徴的なボタンが際立つブラック。

実はよく見ると変わった形の釦。

真横から見ると、上のほうが細くなる台形型。

視覚的な面白さにこだわる彼ららしいオリジナルの釦。















そして、最も特徴的なデザインはこちら。

十字のように見えるセンター剥ぎと横ダーツも特徴的だが、

肩口のタックが面白い。

一見、Wrangler のアクションプリーツを思わせるが、

もっと単純で、3倍面白い。

人一倍、二の腕には厳しい意見を持つ妻に着てもらう。















ARTEPORVERA の加工チノにホワイト。















一見、ごく普通のシャツチュニックのように思える

この洋服は、着てから本領を発揮する。





















写真ではわかりずらいが、あの簡易的なタックで、

二の腕のあたりが少し身頃側に埋もれたように見える。















完売したTRAVAIL MANUEL のサドルパンツにナチュラル。















前からの印象より、少しふわっと立体的に感じるのが、

ヨコからのアングル。





















ゆったりと着られるけど、ダボッと見えない。















パテントのシューズと黒いハンドバッグで、

カジュアルでありながらも少しかしこまったスタイリング。

CATWORTH のパテントシューズもいよいよ入荷いたしました。















実際に着て、腕を前に振ったりしてみると、

面白いアクションを起こす。

大げさに言うならば、亀の甲羅から手足が現れたときの

ような感覚に似ている。

控えめに言うならば、世界最小の蛇腹みたい。

こんな軽快で面白いデザインが生まれるなら、、

脅されガイもあるもんだ。



2017年2月25日土曜日

暮らしとおしゃれの編集室















暮らしとおしゃれの編集室」の連載が更新しています。

第26回は、『予習復習』。

ぜひ、ご覧ください。


annabelle



2017年2月23日木曜日

6分袖

「6分袖」。

あまり聞かない響きだ。

しかも、デザイナーさんは6分袖だとは、

一言も言ってない。

僕が勝手に言っているだけだ。

初めて着ているところを見たとき、

「7分袖にしては少し短い。」

「肘が完全に隠れて、腕を上にあげても肘が出ない長さ。」

「長袖を自然にまくった感じの長さ。」

そんな印象でした。

先日ご紹介した長袖も大人気で、

すでに3枚目をご購入された方もいらっしゃる。

一度に3枚ではないところが尚、うれしいところ。

今日は、まだ寒いのですが、

6分袖のご紹介です。





















TRAVAIL MANUEL の2タックワイドパンツに

合わせて、ホワイト。















着て動いているので、少し上に上がっていますが、

妻が着て、肘は全く出てくる気配はありません。















妻がサル手で、やや腕が短いことを考慮しても、

肘は出てこないでしょう。





















こちらは、同じくTRAVAIL MANUEL の

新作のパンツにホワイトをタックイン。















上質な素材感で、ブラウス風に着ても素敵なのです。















ボディーサイズにはゆとりがありますが、

袖口は、長袖同様ピシッとします。





















グレーは、ARTEPORVERA のスカートに合わせて、

こちらもタックインしてみました。















トレーナーではない。

Tシャツとも違う。

とても新鮮な存在です。















そして、とても気に入っているのは、

胴回りのサイズ感と、二の腕周りのサイズ感の

いい具合のバランスです。





















私物のズボンに合わせてブラック。

カットソーで、ここまで一枚で着て、

サマになって無理なく着まわせそうなものは、

なかなかない。















そして、肌触りも抜群にいい。

しっとりして、まとわりつく感じもない。















なかなか見ない、絶妙な袖丈。

6分袖です。



2017年2月19日日曜日

都合のいい輪切りなわたし

今シーズンの展示会で、

一番の歓声をあげたのは何だったか?

それはそれは、小さなお店に入るように、

最初から絞りに絞ってはあるので、

毎回のごとく、どれもお気に入りではあるのだが、

これだけ何年も洋服を見てくると、

新鮮さを感じるものに飢えてくる。

地味な存在ながら、新鮮さからときめいたのは、

ひょっとしたらこれかもしれない。





















FIRMUM

ベアフライス長袖シャツ

ホワイト ¥10,000(税抜)

ベアフライスとは、伸縮性のあるフライス編素材に、

ポリウレタンが混入したものを指す。

より、しっかりとしたキックバックを感じられる。





















トップグレー

そして、この素材は、「丸胴」(まるどう)と呼ばれ、

筒状に丸編みされた状態を生かし、そのまま洋服にしている。

だから、脇のハギはない。ノーシーム。

だが、そういう洋服は決して珍しくない。

僕が、ハッとしたのももちろんそこではない。





















ブラック

通常の洋服デザインの発想からすると、

「しっとりと肌触りのいい丸編み」



「ノーシームで伸縮性豊かだから体にフィットしたものを」

その結果、細身で体のラインが出ることを

恐れない女性しか着ないか、もしくはひたすら

インナーでしか着ない洋服となる。















袖口、裾はともにカットオフ。















そもそも、フライスのカットソーという時点で、

多くの人が、「アンダーウェアー」を連想するでしょう。

ニットならまだしも、カットソーのフライスを、、

しかも丸胴で、ベアフライスとなれば、

ひょっとしたら、洋服を見慣れている人ほど、

「ちょっと上質なアンダーかな?」って通り過ぎるかもしれない。

僕もそうなりかけたが、、なんとなく手に持った感触が、

アンダーにしては重い。

着てもらうと、それはちょっと不思議な印象の洋服でした。















僕が面白いと思ったのは、

ベアフライスなのに、体にぴったりフィットしないところ。















裾をカットオフにしてあるのは、

着た人の好みで、適当に内側に折り込めば、

素敵な感じで成立してしまうから。





















展示会場で、

「なんだこのサイズ感。。」

と、ちょっと不思議に思っていると、

バイヤー用に手渡される用紙に、こう書かれている。

「※メンズは、ぴったりとしたサイズ感です。」

僕が面白いと思ったポイントはまさに、そこである。















普通、丸胴のフライスは、ぴったり作りたがる。

ひょっとしたら、ベテランほどそう思うかもしれない。

だから、メンズは作るけど、レディースは

サイズが合わないからやめようか、、となる。

それを、

「いや、同じサイズで丈だけ変えたらかっこいいんじゃない?」

という、かるーい豊かな発想で、企画したであろう、、、

この、丸胴フライスなのに、体から少し浮いている、

不思議なサイズ感のお洋服が、僕にはとっても新鮮に見えた。















袖部分は、女性用にしっかりきれいに細身です。

でも、嬉しいことに妻が365日気にかけている二の腕は、

ぴったりはしていないのです。





















フライスシャツなのに、

なかなか幅広い体系の人たちを

ワンンサイズで包み込む。

そして、かっこいい。















そして、ボトムスの形に応じて、裾の長さは自由自在。

内側に折り込んだり、引っ張って上にあげてブラウジングさせたり。

ワイドパンツやスカートは短めがかっこいい。















そして、とてもとても、しっとりとした肌触り。

しっかりとした糸本数で編まれたこの素材は、

透けも全く気にならない。

おそらく、生産側の効率もものすごくいいはずだ。

残念ながら、染色がかなり難しく、ブラックは今回限りとなるが、

そのデザインへのアプローチと、生産のプロセスは、

とても、彼ららしい、プロダクトデザインのような逸品です。

そして、なんとも都合のいい一品です。

長袖のほか、6分袖とノースリーブが控えております。





2017年2月17日金曜日

いつもどおり

たぶん彼らは、変化を追い求めるタイプではない。

洋服のセレクトショップでは、変化にどう向き合うかが、

面白さの一つでもあるので、ブランドの展示会では、

どの程度の変化をどう表現しているかも気になるところ。

彼らは、いつも通りの場所で、

いつも通りの時期に、

だいたいいつも通りの雰囲気と分量で展示会をする。

流れる音楽もいつも通り。

雰囲気も変わらない。

なんか純喫茶に足を踏み入れた感触に似ている。

そして、、、

シーズンが始まると、





















いつもどおり、ヘンテコな絵を描いた、

切り貼りの封筒に納品書を入れて商品が届く。

素敵なヘンテコ具合の封筒に当たると、

ちょっとうれしくて見えるところに貼ってみる。

いつも通りのデザインが目立つ中、

展示会で見ていて、すぐに目に留まった、

ARTEPORVERA には珍しい、

素直に「女性らしさ」を感じるブラウスがあった。





















ARTEPORVERA(アルテポーヴェラ)

タイプライター丸首ブラウス

¥15,000(税抜)

80番単糸のタイプライタークロスは、

しなやかなシャカシャカとした触り心地のシャツ生地です。

洗うほどに、シャカシャカが少なくなり、しなやかさが勝ります。

ダバーッと、豪快なシルエットの洋服が多い彼らの

コレクションにあって、すごく新鮮なシルエット。

女性らしさの中に、ワークシャツに見られる仕様が

ちりばめられ、甘さ控えめな新境地。















ARTEPORVERA のリメイクスカートに合わせて、

キャメル。

フラットで短めの裾デザインは、

スカートやワイドパンツにも合わせやすい。















見えないが、後ろは一つボタンで留めるデザイン。

極端に細くしたカフスのデザインが、

全体を引き締める。





















オリーブはパンツスタイルで。















スタイリングによって、いろいろな印象で

コーディネートできそうなブラウスです。















パンツスタイルでも、裾の収まりがきれいなデザイン。

いつも通りにあって、新鮮な一品を見つける楽しみもある。


いつも通りのはずなのに、いつも期待してしまう展示会。

いつも通りのはずなのに、絵が気になる封筒。

彼らはいつも通りを操るのがとてもおじょうずなのです。