2016年12月4日日曜日

コンセプト

セレクトショップの醍醐味は、なんといっても

ごった煮感だろう。

一見、「あれもある」、「これもある」、、と

頭の中に、「???」が飛び交ったりする。

そう思ってもらえると、とてもうれしい。

その「?」な部分が、ビジュアルになったときに、

アナベルの個性が出ていれば、それでいい。

個人のスタイリングもきっとそうだろう。

洋服業界で働いたことのない妻が、こんなことを言った。

「evam eva がアナベルにあるのが、なんか不思議なんだよね。」

なかなか鋭い。

今日は、そのevam eva の素敵なセーターのご紹介です。





















evam eva

ウールアゼ編みタートルネック

オフホワイト ¥20,000(税抜)

このセーターは、見てすぐ「かわいいし、大人っぽい」

そう思った。















甘撚りの毛糸をゆるいアゼ編みで仕上げている。

とっても軽いのに、見た目にはざっくりとした印象がある。





















グレージュ

evam eva をご存知な方は多いと思う。

主要都市にとても素敵な直営店が点在しているし、

ブランドのファンも数知れず。

その、あまりにも上質な素材感と、大人が着るにふさわしい、

シンプルであっても、「普通」ではないデザイン性。





















ざっくりとした畔に、裾と袖口はリブ編み仕様。





















モカ

妻が疑問に思うのは、evam eva のお店にも

行ったことがあるし、展示会にも同行しているからだろう。

そう、、アナベルのお店の雰囲気とちょっと違う、ということが

彼女にもわかるし、展示会でキョロキョロしながら大好きな

人間観察をしているようだが、そこにいるバイヤーやスタッフの

方々の雰囲気と自身の装いに少しズレを感じているようだ。

でも、我々はそれがわかったうえでバイイングしているので、

全然、問題視していない。





















この編み方にぴったりなデザインではなかろうか。

タートルネックでラグランスリーブ。

ざっくり感が増して見える。

軽いのに。。





















チャコール

セレクトショップの醍醐味は、ブランド直営店にはできない、

全く違うアプローチでのスタイリングができること。

商品の品質には絶対の自信を持ってお勧めできるし、

少し洋服の好きな人なら、知っているブランドだ。

妻と同じように、そのブランドに対するイメージをすでに頭の中に持っている。

僕は、それをいい意味で、少し裏切れたら面白いかな?

そう思ってセレクトしている。















折り返してもどちらでも素敵でした。















プリーツスカートにグレージュ。















スッキリとして、丈もやや短めなので、

「スカートにも合わせやすそう」

そう思ってバイイングした。















WOOL のキュロットスカートにチャコール。















サイズ感は大きくないが、素材感でざっくりと見せてくれる。















同トーンに、コントラストを感じる真っ赤なタータン。

しかもモヘア。。















ARMEN のロングラップパンツにモカ。















sashiki のラビットの素敵なHAT がスタイリングに

ムードを作り出す。





















こちらは、ネック部分を折り返さないで着ています。


evam eva をご存知な方ほど、今回のスタイリングには

違和感を感じることでしょう。

展示会に行くとわかりますが、スカートはほとんどありません。

デザイナーの近藤さんが、あまりご自身で履かないから。

逆に言えば、シンプルなパンツスタイルには、

だいたいどれも似合うのです。

お店のコンセプトは、こういったブランドからのセレクトを

する時に、とても大切になる。

「自分たちのスタイルに、どれを加えたら楽しいか?」

それを考えながら展示会で商品を見る。


「大人」という文字を雑誌でもよく目にするが、

大人服の条件は何だろう?

自分でもたまに考える。

もちろん、ファッションはパーソナルな部分が大きいので、

誰にも当てはまる答えはないだろうが、

お店をやっている以上、その基準は必要だ。

やっぱり素材は上質であってほしい。

そしてデザインは、、

シンプルではあるが、ふつうは嫌だ。

evam eva のお洋服のほとんどが、、

その基準を満たしたものばかりだ。

だから、僕の中では、アナベルにあっても何の違和感もない。

それどころか、ちょっと面白い。