2014年8月31日日曜日

アンバランス

社会におけるファッションの立ち位置をたまに考える。

たま―――にね。。

やっぱりエンターテイメントなのかな、、

というのが今のところの結論なのです。

着ることで気分が明るくなったり。

着ることで驚かせたり、驚いたり。

それには、アンバランスが重要なのです。

基本的なアンバランスの作り方。。。

メインで着用するのはこちらです。






















HONNETE 綿麻ストライプスカート for annabelle

¥23,000(税抜)

カーキ






















綿麻ですが、しっかりとした目付のヘリンボーン素材。

こちらは、annabelle の別注商品です。






















ネイビー






















しっかりとした素材ゆえ、WOOLのスカートと

同じくらいの重さがあるかもしれません。

柄は4~5cmピッチの太いストライプ。

では一つ目のアンバランス。
















ストライプのスカートにボーダー。

だいたい皆さん、最初から敬遠しがちです。

でも、似合う組み合わせもあるので、やってみましょう。






















近くで見てもなんの違和感もありません。






















スカートの形そのものは、アイリッシュリネンで

ご提案していたものと同じです。

生地の厚みがあるため、少しだけボリューム感が出てきます。
















上からパーカーを羽織ってラフな雰囲気を。






















何を羽織るかで、印象は180度変わりますが、

今回は、ARTEPORVERA の綿パーカーシャツをカジュアルに。

靴がスニーカーでも可愛いのではないでしょうか。
















こちらはシルエットのアンバランス。

ボリュームのあるスカートにボリュームのあるトップスは、

敬遠する人が多いようです。






















2つのアンバランスに共通して言えることは、

何となくでいいから色調を合わせていった方がいい、

ということかもしれません。

アンバランスの中でバランスをとる。。

アンバランスを楽しめるようになると、

エンターテイメント性が増してきます。

重ね着をし始める秋は、トライするいい機会です。

まずは自身の手持ちのお洋服でも試してみてはいかがでしょう。



2014年8月30日土曜日

素敵な二面性

洋服にとって重要な要素の一つに、

汎用性がある。

もちろん最優先ではないが。

汎用性が最優先になったものは、

洋服に限らず、大切なものが欠落している

可能性があるので、後々使わなくなったり、

その汎用性にすら嘘があったりする。

いずれにしても、一つの洋服に

いろいろな重ね着の可能性を感じることは、

とてもうれしいこと。






















ゴーーシュ コットンカディーワンピース

ホワイト ¥35,000(税抜)






















白度はあまり高くない、蛍光の真っ白ではないが、

オフホワイトや生成り、というほどに白度は弱くない。

秋の白にちょうどいい。






















ゴーシュ独特の、何色と表現すればいいのか

わからない、そんなブルー。

ゴーシュの資料には、「グレーブルー」とある。

普段、生活していてほとんど目にしたことがない色だ。






















このワンピースの特徴である、ウェストの切り替え。

ここは、ゴムになっている。

スカートにブラウスをタックインした時のような、

不自然さのない美しいギャザードレープが、

肩口からウェスト周辺まで走り抜ける。






















男性が着るとミリタリー色にしか見えてこない、

そんなストーンベージュのようなグレー。

女性が着ると素敵です。






















トップス部分のボタンは、比翼仕立て。

ボタンが見えなくなることで、

このワンピースの最大の特徴ともいえる

ギャザードレープは、より一層美しい。






















春夏も登場した、ゴーシュのオリジナルカディー。

何度見てもグッとくる、ありそうでないストライプ。






















ネイビーとシルバーグレーのようにも見える、

白のようなグレーのような色とのストライプ。

高級な絣のような雰囲気を感じます。






















スカート部分には、それぞれ同色に染まった

裏地が付いています。

表地は年間着られるような薄手のコットンですが、

春のワンピースと比べると、裏地は厚手です。

秋の始まりを感じましょう。
















スタンダードに素直にかっこ良く。

R.U.のT-ストラップで。






















よそいきな雰囲気も漂います。

ヒールでもかっこいいのではないでしょうか。






















この服が最も美しいのはこの角度。

タテに流れるギャザードレープが素敵です。
















白は秋本番を意識して、同じくゴーシュの

カシミア混のタートルネックをインナーに。






















秋のかごバッグも素敵です。
















上からトロみのある、FACTORYのバンブーウールの

カーディガンを羽織ります。
















大人っぽくもかわいらしい、モノトーンスタイルです。
















グレーブルーはブーツスタイルで。

インナーにはゴーシュのタートルのブラウンを。






















ブーツでやや足もとが重くなる秋冬は、

カラフルな鞄や巻物がいつも以上に活躍します。
















上からはシーズンレスなTravail Manuelの羽織コートを。

バシャバシャ洗える綿麻のデニムは、季節を問わず

活躍しそうです。

ちなみに、、、






















こうやって着たり。
















こうやって着て、巻物をしてコートを着たり。

いろいろ着て楽しめます。

さすがTRAVAIL MANUEL。






















後ろ姿も素敵です。

合わせるお洋服や靴によって、

極端な二面性を感じるこのワンピース。

一枚で着て、よそいきに。

重ねてブーツでカジュアルに。

気分の上がるワンピースです。


2014年8月28日木曜日

創造をたのしむ季節

暑い日が続く秋は、

創造を楽しむ季節です。

この秋はどんなお洋服をどう着ようかな?

妻もようやく夏休みボケから回復してきました。

マーヴェラスでクレバーなゴーシュの丸首シャツ。。






















ゴーシュというブランドの素晴らしさが、

「着心地がいい」という側面で最もわかりやすい

のが、シャツだろうと思います。

ゴーーシュ 丸首シャツ ¥18,000(税抜)

ホワイト

素材は、いつものようにフワフワのカディーコットン。

着たい時に着られる、いい意味で季節感のないお洋服。






















僕らはお店で、「シャツ」と「ブラウス」を使い分けます。

前職のクセみたいなものです。

たまにお客様から聞かれます。

「何が違うの?」

違いは、デザインではなく、仕様と縫製です。

大雑把なシャツの定義は、

「剣ボロ付きのカフスが袖口にあること」

「身頃脇、アームホールを三巻、織り伏せで縫っていること」

このふたつがあてはまったら、シャツです。

工場も分業されていることがほとんどです。

ブラウス工場でシャツは縫えません。






















こちらは、レディースのお洋服ではあまり見かけない、

ベージュがかった、ストーングレーのようなお色です。

かなりおしゃれです。






















後ろは、きれいなしずく型のデザインに。

キュッとしまった丸首にちょうどいい女性らしさ。

ストライプとグレーブルーは完売してしまいました。

それぞれ、着てもらいます。
















真っ赤なフレアースカートにタックイン。

ゴーシュのブラウスはタックインに適しています。

腕を上に持ち上げた時、裾が上に持ち上がって、、

「あーーーー!」ってなりませんか?

ゴーシュのシャツは、それをほとんど感じません。

その秀逸なパターンメイキングもこのブランドの楽しみの一つです。

通称、「ばんざいパターン」と呼んでいます。
















シンプルなアイテムで色使いを楽しみます。
















シャツを一枚で着る季節はすごく長い。

自分に似合うお気に入りは何枚あってもいいくらい。






















後ろがとっても素敵です。






















見た瞬間に妻がときめいたこのかばん。

力織機で織ったやわらかく丈夫なキャンバス素材。

それが無双仕立てで2重になり、どちらでも好きな色の

ほうをお使いいただけます。リバーシブルです。
















今シーズン一押しのシンプルカーデは、

FACTORY のバンブーウール素材。

大人っぽくもかわいらしい色使いのコーディネート。
















そして、かっこいいストーングレー。

こちらは、アナベルではユニフォームと呼ぶくらい

おなじみの、ARTEPORVERAのチノパンに。
















同系色でまとめて、ayame ソックスでちょっと色を加えます。






















こんなスタイリングの時は、

可愛らしく色使いのきれいなこのかばんが、

とてもよく似合います。


しばらくは綿素材1枚の季節が続きますが、

何をどう着るか?

創造を楽しんでみてください。



2014年8月19日火曜日

ひと滴の魔法

ゴーーシュは、アナベルにとって、

そして、自分たちにとって、

とても特別な存在だ。

何かを創りあげることにおいて、

普遍性と個性は、とても重要な要素だろう。

このふたつが同居していることが、理想的なのかもしれない。

個性は、狙っても出てこない。

きっとやるべきことをやっていると、

おのずとにじみ出てくるようなものなのだろう。

狙って出てくるのは、「我」だけだ。

「普遍性のあるスタイルの創造」という、

とてつもない大風呂敷を広げた僕らにとって、

ゴーーシュの存在は、先生のようなものなのだ。

秋のゴーーシュです。






















ゴーーシュ ロングワンピース ¥35,000(税抜)

ネイビー 






















素材は、ふっくらとしたオックスフォードのカディー。

そしてデザイン的には、なんだかいろいろな

要素が感じられる。

袖口は剣ボロ付きカフスでシャツの要素。

袖を上にあげてみると、ジャケットのサイバラのような

切り替えが、裾までカーブを描いて走っている。

よって、袖は後付けになる。ジャケットのようだ。

そして後付けの袖は、シャツよりジャケットみたいだ。

でも、ワンピースなのだ。






















首の後ろはこんなデザイン。

このデザインは、少しポカーンとした印象を引き締めてくれる。。

ような気がする。

















他にどんな魔法をかけたのか、、

















ジャケットだけではなく、

ニットのカーディガンを上に着ても快適でかっこいい。

常に新しさを感じさせながらも自身を見失わない。

「我」と思わしきひと滴の魔法が、そう思わせるのかもしれません。



<お詫び>

グレーもございましたが、完売してしまいました。

現在、ネイビーのみのご用意となります。

ショッピングページを楽しみにしてくださっている、

遠方のお客様には申し訳ありませんが、

現在、モデル不在のため撮影ができません。

ブログにて、気になる商品や質問がございましたら、

お気軽にお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。