2014年7月31日木曜日

段々ズボン

皆さんそうかと思いますが、

気に入って買うものは、試着の段階で、

気分があがります。

「いいなーー。」って思って買うのが普通です。

僕もほとんどがそうです。

アナベルがオープンした時から、

ずっと販売しているデニムがある。

orslow の「105 STANDARD」。






















何度もご紹介しているし、

雑誌 nid の連載でも紹介させていただいた。

お店を始めるずっと前、

あるセレクトショップで手に取った時から、

いいのはわかっていた。試着してみる。

いつも、「ん??」、、と思って買わないでいた。

たぶん、履いていって良くなるのは間違いないのだが、

ワンウォッシュのデニムをあまりにも久しぶりに試着したので、

ピンとこなかったのだろう。妻もそうだった。

新品のワンウォッシュデニムを買う時は、

ちょっとした想像が必要だ。

たたまれていて、横にピンと張ったシルエットは、

一度お洗濯をして履いたらなくなるし、

洗濯をするたびに、最初は色落ちしてるかどうか

わからないくらいだが、それよりも毛羽立ちが目立つ。

毛羽立たなくなると、色落ちがみるみるわかるようになる。

そこからが楽しい。履く人の頻度や履きかたで、

それぞれ違った色落ちをする。

よくしゃがむ人は、膝が色落ちしやすく、

前ポケットの下に段々のひげができやすい。






















表面がボコボコしているのがわかるだろうか。

僕はこのタイプのデニムの色落ちが好き。

少し緑青(ろくしょう)の入ったオリジナルのリベットもかっこいい。

妻のデニムも、いい感じに色落ちしてきました。
















ちょっとルーズ目で履きたがる妻は、

ジャストサイズは②、履いているのはサイズ④。。。

腰ではいてます。

いいと思います。






















裾はジャストであげて、2回くらいロールアップ。






















妻も10回くらい洗濯してから、

「やっぱり、、いいね。」って言い始めた。






















最初は照れくささのあるワンウォッシュも、

このくらい色落ちしてくると、どんどん履きたくなる。






















でも、このくらいだったら、、

頑張れば1ヶ月半くらいだ。

デニムは人によって、洗濯のしかたが違うけど、

僕のお勧めは、毛羽立ちが治まるまでは、

履いたら洗う。

毛羽立たなくなったら、洗濯の間隔をあける。

汚れが気になったら洗うようにする。

ヒゲをたくさん、くっきりつけたい人は、

あんまり洗わない方がいい。

臭くなったら洗いましょう。

段々色落ちして、段々お気に入りになってくる。

これはそういうズボンです。



2014年7月25日金曜日

新しい時

「yasuhide ono」

小野さんは名刺というものを持たない。

今のところ彼の人生に必要ないのだろう。

旅をし続ける彼にとって無意味なものなのだろう。

「ヒマラヤの地」、インド、ネパールで

何万年という時を刻んできた天然石や水晶に魅せられ、

それらが刻んできた「時」に敬意をこめて、

コツコツと自分ができることを長く同じように続けたい。

自分が使った鉱物が、形を変えて違う誰かの手に渡り、

新しい大切な時が始まることを願っている。






















18日から始まった企画展もいよいよ終盤です。

たくさんのお客様にご来店いただき、うれしく思います。

彼の作品は、彼のブログを通して1年間見てきました。

過去の作品にも目を通しました。

雄々しく、ネイティブな印象の強い初期に比べ、

現在の彼の作品からは、優しさを感じます。

旅を通じて、いろいろな人と出会い、

いいことも、嫌なことも体験する中で培ってきた

彼の人間性が、作品にも現れてくるのかもしれません。






















「アクセサリーで生命を表現してみたい」

彼はそんなことを言っていた。

きっと彼にも答えはなく、作品を通して少しづつ

感じさせてくれるのだろう。






















ハーキマー・クウォーツと真鍮パイプで作られた

ネックレスは、交差したところを引っ張ったりして、、、






















こんな形になってみたり、






















こんな形になったりする。

真鍮ネックレス ¥16,000(税抜)






















日本の「古布」も好きだという。

古布のブレスレットは、石化したローマンガラスと

センスのいい金糸できれいに彩られる。

使い古させた古い布と、

長い年月、土の中に埋まっていて、石になりかけた

古代ガラスは、新しい時を刻み始める。

ブレスレット ¥18,000(税抜)


編むことに命をかけてきた小野さんに、

心の変化があったのだろうか。。

華奢で繊細な極細の18Kのチェーンに、

きれいな天然石がポツンとつく。






















妻に渡したら3日ももたないかもしれない、、

でも大丈夫。

小野さんが直してくれるから。

華奢なチェーンに少しゴツゴツした、

水晶の原石が付いたモノも素敵だった。






















留め金具を使わない小野さんは、

こんなに細かいチェーンにも、

ご自身で留め具を作る。

できる限り自身で手を入れたいのだろう。

18Kチェーンネックレス ¥23,000(税抜)






















女性の指に収まった時、

とてつもない愛嬌と可愛らしさで、

思わず笑みが浮かぶ。

水晶の原石に穴をくりぬいた、

それはそれは素敵なリング。

まさにこの世に一つだけの、

自分だけのかわいいリング。

水晶リング ¥14,000(税抜)


小野さんの企画展が始まる数日前、

始まりの合図をかけるように咲きました。






















たった1日咲くだけのサボテンの花。

妻がこのサボテンを見るたびにクチにする。

「他人とは思えない」

たぶんそれは、彼女なりの愛着です。

何度もこのサボテンをジッと見ているうちに、

愛着を感じていたのでしょう。

小野さんのアクセサリーが、皆様の手に届き、

皆様と新しい時を刻み、

愛着が生まれますように。。

心から願います。


2014年7月18日金曜日

nid vol.34

連載を書かせていただいている雑誌、

「nid」のvol.34 が明後日、7/20(日)発売です。






















今回は、現在アナベルで企画展を開催中の

「yasuhide ono」のご紹介です。

nidが最も得意とする、「民芸」でくくられた今号は、

なかなか読みごたえのある一冊です。

ついでに、私の連載もお読みください。

いつも通り、後ろの方のページです。


yasuhide ono、、、


















目の前にして、やはり興味深い。

ぜひ、直接ご覧ください。



2014年7月13日日曜日

自然とデザインする

彼のアクセサリー作品を初めて見たのは、、

たぶん1年ちょっと前くらい。

そして、本人に初めて会ったのは3カ月くらい前。

彼は作品から連想していた人物像そのモノだった。

これ以上ないくらい自然体。。

話を聞けば聞くほどに自然体。

放浪の旅を続ける中で出会ったアクセサリー製作。

自然と製作に向き合うようになったそうだ。

旅で出会ったヒマラヤ山脈に圧倒され、

自然とその場所と向き合うようになった。

何万年という月日をかけて今そこにある水晶に

心を奪われ、無機質な印象をぬぐえないアクセサリーに、

有機的なデザインを施すことで、彼独自の世界観が広がってくる。

水晶だけではない。

好きなものは何でも取り入れたい。

日本の古布も好き。

天然石も好き。

真鍮も好き。

ローマンガラスも好きだし、金糸も使う。

それはそれは繊細なゴールドのチェーンも使う。

彼の話をすると皆さん聞いてくれます。

「どんな作品ですか?」

「・・・・・・」

ちょっと答えに困ります。

繊細さと豪快さを併せ持ち、

自然体で自然と向き合い、

生涯、旅を続けながら、

自然とデザインするという茨の道を選んだ、

多少変わった人。

今週末から、そんなちょっと変わった人が作る、

豪快で繊細なアクセサリーを紹介すべく、

「yasuhide ono」 の企画展を開催します。
















今回は、非常に残念ながら、本人がヒマラヤに行ってしまい、

なかなか帰ってこないため、ご本人は不在です。

どうしても日程が合いませんでした。

ono さんとのご対面は、次回にご期待ください。


今回は、アナベルでセレクトした作品以外に、

ono さんお勧めのサンプルをお借りし、

できる限り彼の世界観が伝わるようにと、心がけます。

また、アナベルでセレクトしているものは即売可能ですが、

それ以外の多くのものは、オーダーとなります。

様々な天然石をオーダー用にご用意しております。

彼の作品は、彼独特の「調和」から生まれます。

そのため、細かいデザインオーダーはお受けしておりません。

材料とデザインベースをお選びいただき、

「あとは彼にまかせましょう。」

というものでありますので、ご理解ください。


自然とデザインに向き合う、「yasuhide ono」。

ぜひ、自然体で。。

お待ち申し上げます。

2014年 7月18日(金)~ 7月27日(日)まで




2014年7月10日木曜日

商品の入荷予定について

















mature ha. BOX HAT 11cm brim ¥17,500(税抜)

先日、入荷した分がすぐに完売となってしまいました。

問い合わせたところ、3種類とも、3点くらいづつなら

出荷可能、ということでしたので手配いたしました。

週末には入荷してくると思います。

よろしくお願いいたします。

また、少量の入荷のため、ご予約による販売、お取置きは、

お断りさせていただきます。

入荷次第、webshop にも掲載いたしますので、

通信販売ご希望の方は、そちらにてお求めくださいますよう、

お願い申しあげます。

















7月中旬入荷予定で、webshop に掲載していた、

Travail Manuel のリネンボレロカーディガン、、、。

たくさんのご注文をいただき、ありがとうございます。

アナベルでご用意していた数量がなくなりつつありますので、

店頭販売分を確保するため、いったん通信販売は、

「完売」とさせていただきます。申し訳ございません。

また、来週入荷次第、店頭販売と同時にwebページへも

掲載いたしますので、よろしくお願いいたします。


annabelle より


2014年7月5日土曜日

高田さんの帽子 2014再来

高田さんの顔を見るたびに、

「BOX HAT」 を見るたびに、

かぶるたびに思い出す。

あのヘンな押し問答から2年が経つ。

ヘンな押し問答はこちらを

高田さんの帽子


「帽子が似合わないんです。」

という方も優しく迎え入れる。

















mature ha.(マチュアーハ) BOX HAT 11cm brim

MIX BROWN × ブラックライン(太)

MIX BROWN × ブラックライン(細)

MIX BROWN × ブラックリボン

の3種類のみ、再入荷となりました。
















この色は再入荷しておりませんが、

かぶった時の雰囲気の参考にどうぞ。。






















こちらは、再入荷しているブラックライン(細)です。

webshop のほうもあわせてご覧ください。



2014年7月3日木曜日

もしや in my ポケット

先月、いや先々月か、、

Travail Manuel の秋冬の展示会におじゃました。

その時、手前の方に数点だけ夏物が置いてあった。

もしやあれは、、。

と思って聞いてみると、

「あまりにお問い合わせが多かったので。」

夏ものだけど秋冬の展示会に出して、

7月納品でオーダーを取っていた。

夏の間中活躍するリネンのカーディガン。






















Travail Manuel リネンボレロカーディガン

グレー ¥12,000(税抜)

販売当初は、メーカーでもさらなる追加は

予定していない、ということだったので、

「再入荷の予定はありません。」

と、お答えしていましたが、

少量ですが、再入荷いたしました。






















こちらは、グレイッシュなネイビー。
















HONNETE のボートネックワンピースに。






















梅雨寒と冷房対策に。。


2014年7月1日火曜日

透明感

若いころ、バリ島では現地人に間違えられ、

旅先のスーパーでお釣りの代わりに

キャンディーを渡され、、、

「伊佐」と名字が変わり、

「沖縄の人ですか?」 「いえ、新潟です。」

という会話を苦笑いで繰り返し、

ディズニーランドのスタッフから英語で話しかけられた。

妻はきっと透明感に憧れているはずだ。

昨日、webshop ではご紹介している、

透明感のあるブラウスのご紹介です。






















NEERU KUMAR(ニールクマール)

コットンシルク5分袖ブラウス ¥19,000(税抜)

ブルー

インドの実力派デザイナー。

アナベルではオープン当初から、

毎回少しだけご紹介を続けている。






















綿100%のインナーが付いていて、

表のブラウス本体には、かなり繊細な

シルクとコットンの手織りの生地を使っている。






















こちらは、やや赤味の入った、

非常に大人っぽいモカベージュ。






















ベーシックだが個性を感じるベージュです。






















そして、印象に残るパープル。


妻に憧れの透明感をプラス。。。
















本来なら、お尻が隠れる丈なので、

パンツに合わせるのがセオリーかもしれませんが、






















ご自身のキャラが許す範囲で、

どんどんセオリーは壊しましょう。
















自然光で腕が透けて見える繊細で、

見るからに上質な素材が、

透明感とまではいかないまでも、

清涼感は十分に感じ得ます。






















これが透明感なのでしょう。

真っ白で透け感のあるロングスカートに、

白い肌を透かすような繊細なシルク。






















冷房の下で、肘まで隠れる袖は、

以外にうれしいもの。

インナーを変えても楽しめる。

着ないなぁ、、と思っていたタンクトップや

T-SHが、意外なところで活躍するかもしれません。

梅雨明けが近づいてきました。

女性の夏のファッションに欠かせない、

透明感と清涼感。

ざぶざぶ洗えるリネンに並び、

繊細で光沢感のあるシルクもお勧めです。