2013年9月30日月曜日

気分上々

久しぶりにちゃんとした秋を迎えた気分です。

しっかり気温が下がり、秋の洋服を楽しむ季節。

気分上々でいきましょう。






















Travail Manuel ピンタック気分上々ワンピース

スミクロ ¥22,050(税込)

早いもので、これが3シーズン目のご紹介。

初めて見たときから、気分上々でした。






















自然光では、チャコールグレーのようにも見て取れます。

ボタンは天然の黒蝶貝。






















そして、素晴らしくあいまいな色。

オリーブグレー、、という表現が近いでしょうか。






















ウールにリネンが入った綾織りの素材。

洗濯を繰り返すことで、ほどよい起毛感が出てくることでしょう。

はじめて展示会場で見たときは、ちょっとフワッとして

可愛らしい印象だったこのワンピース。

試着してもらって、印象が一変したのを思い出します。

実にクラシックでかっこいい。

そして、ちょっとカワイイ。
















さらにこのワンピースは、前後ろどちらも着ていただけます。

こちらは、ボタンが後ろ。






















ハイウェストから自然に広がるピンタック。
















ボタンを前に、同系色でまとめて靴とストールで黒を効かせます。
















ピンタックを縫い止める位置が絶妙です。

特徴的で普遍的。

できれば毎シーズン少しづつ、ずっと続けたいワンピース。
















コートを羽織って。


今まで、素材違いで何着も販売してきましたが、

何度見ても飽きません。

そしてこのデザインとは裏腹に、小柄な人にも良く似合う。

たぶん、あと少し縫い止めの位置が下がると

印象が変わるのかもしれません。


小さい方も臆せずに、気分上々な秋を楽しみましょう。




2013年9月29日日曜日

くるまれたい~姉妹伴

お気に入りの洋服を着て表に出た瞬間は、

なんだか気分も清々しい。

迫力があって、可愛らしく、くるまれたい。

気分よく一日を過ごすための1着になることを願って、、、、。

今秋冬、最後の姉妹伴。






















日の光に照らされて、ものすごい陰影を

描き出す。

Honnete ショールカラーベルベットJK ¥34,650(税込)

姉妹伴カラー ピューター






















アースカラーの差し色としても活躍する、

ネイビー






















前ボタンはなく、大きなピンが付属します。

裏地は、滑りのいいコットン素材の総裏です。

ベルベットの質感とコットンの軽快さが相まって、

くるまれたい衝動に駆られます。


まずはワンピースの重ね着スタイルで、

くるんでみました。
















楽しい一日の始まりです。






















妻の口から出る、「かわいい」という

ありきたりな一言は、素直に最良の

褒め言葉として受け止めます。






















スカートにニット、というシンプルなスタイリングに

そっと花を添えるようなコーディネート。






















透け感のあるフワフワのスカートに、

光沢感と厚みのあるベルベット。

同系色のシンプルなコーディネートは、

素材感の離れたものを使うことでいいメリハリが生まれます。


くるまれたい、、

そう思っていただけたなら、幸いです。



2013年9月28日土曜日

哀愁パンチ

洋服屋のサガでしょうか。

一つの洋服で、できるだけたくさんの

着こなしを考えたくなります。

ずっと、そうしてきました。

これからも続けたいと思います。

ブランドそのモノの臭いが強ければ強いほど、

シンプルから脱線するのは困難です。

そういう意味で、ゴーシュは強敵です。






















ゴーシュ ツイードコットンリバースJK ¥39,900(税込)

ダークブラウン






















昨日のコートと同じく、大きなドットボタン。






















現在、ライトブラウンが完売してしまいましたが、

10月4日の再入荷予定です。(1着だけ)


ゴーシュの凄みは、シンプルに着れば着るほどに

その真価を発揮する。

その力強さは、計り知れない。

シンプルに楽しみましょう。

























全身ゴーシュのシンプルなコーディネート。
















襟なしのデザインは、首元のアクセントを付けやすい。






















哀愁漂うヨコ姿。

かっこ良すぎます。




そして、その哀愁にパンチを入れます。

哀愁パンチ・・・

















太いズボンで、20年代の少年をイメージしてみました。

そろそろ秋本番です。

秋冬のワードローブを見直して、

イメージを巡らせて、

楽しく哀愁パンチを取り入れて、

やればやるほどに、、、自分らしさに磨きがかかります。

哀愁パンチは重要です。











2013年9月27日金曜日

月と太陽のワンピース~姉妹伴 そして・・・

洋服のコーディネートで重要な要素。

それは、色、形、そして「素材感」。

僕はこの、「素材感」をとりわけ気にします。

秋冬シーズンになり、重ね着が増えれば

増えるほど、素材感は大切な要素となります。

夏にご好評をいただいた、あのブランドから

表情豊かな秋冬版の登場です。






















Honnete ベルベットワンピース ¥26,250(税込)

ネイビー






















イギリスの名門ファブリックメーカー、

Brisbane moss(ブリスベン モス)の織りなすこの素材は

ソフトな起毛感と、着用した時の陰影が美しい。






















姉妹伴カラー ピューター

その名の通り、グレーというには深みがある。

まさに、錫(すず)のような色。






















ネイビーを上回る陰影の強さ。


















夜空に輝く月のような、やさしい陰影を生み出すネイビーは

ちょっとしたお出かけや、お仕事にも使えそうな

コーディネートにしてみました。

小物使いで変化をつけます。
















ブーツを履いて、全体のボリュームをつけていくと、

大きめのベレー帽もバランス良くかぶれます。

さらに色を足していきます。
















気分に合わせて、何色でもお使いいただけるように、

ブーツや帽子、インナーのタートルなどは、同系色で

まとめるといいかもしれません。

















燦々と輝く太陽のような強い陰影を生み出すピューターは、

自然を前にしても違和感のないような、そんなコーディネートを

心がけました。






















動きが出ることで、その陰影はさらに際立ちます。

この上にコートを着れば、真冬の寒さもしのげるはず。

このコートを着てもらいました。






















ゴーーシュ  ウールリバースツイードコート ¥52,500(税込)

ライトブラウン






















大きなドットボタンは、今シーズンのゴーシュを

象徴するアイコンです。























裏は柔らかいコットン素材。






















まさに英国羊毛を象徴するような

ダークブラウン。






















昔ながらの天然素材の防寒着。



着てみましょう。
















どんな形の洋服も、あっさりと包み込む。
















いつもはゴーシュのコーディネートに使わない、

少しネイティブな印象のスタイリング。


小物使いに変化をつけて、同じ洋服の印象を

がらりと変える。




それはまるで月と太陽のようなワンピース。































コツをつかむと楽しい重ね着。

大好きな洋服を着て始まる一日が、

より一層楽しくなるに違いない。


そしてこの本を読むことで、

楽しい一日の始まりが、

幸せの始まりに変わるかもしれません。






















姉妹伴を共同企画する西荻窪のpoefuさん。

poefuオーナーの柿本氏が、なんと本を書きました。

大変な苦労を重ねて書いた経過を目の当たりにしているだけに、

本当に楽しみでしかたなかった出来上がり。

届いて、開封して、、、手に持った瞬間に

鳥肌がたちました。

今までのファッション本の内容を大きく超えた、

一つの物語がここにはあります。

洋服に対する価値観が変わる瞬間を味わえる1冊です。

洋服、ファッションが好きな人、全員に読んでほしい。

それは、それは素敵な物語です。


の重ね着



全国の書店

poefu

annabelle

にて9月26日より発売中です。




読書の秋

重ね着の秋







2013年9月26日木曜日

子供のような探究心

ゴーシュのデザイナー、泉夫妻の

「素材」に対する探求心は、

いつも、いつも、こちらの想像を大きく超えてくる。

それは、決してわかりやすいアバンギャルドではなく、

トラディショナルでもベーシックでもない。

おそらく、お二人の経験からインスピレーションされた

時代や消費者を丁寧に観察したうえでの思いやりとも

言えるような、コンテンポラリーなデザインワーク。

その精神が、こんな商品を生み出す原動力なのではなかろうか。






















ゴーシュ ツイードニットロングカーディガン

ネイビー ¥31,500(税込)






















見た目は非常にベーシックなのだが、

使用した糸は、織物用の英国羊毛糸。

それを旧編機を使ってゆっくりと編みあげたらしい。

















さらにうれしいことに、通常の裏地ではなく、

一枚仕立てで、内側はまったくチクチクしない素材感。






















もう一色はブラウンのカラーネップツイード。






















ネイビーは単色だが、こちらはカラーネップ。






















秋口のワンピース、チュニックスタイルに

そのまま、気軽に羽織っていただけます。






















そして、ヨコ姿には、、

今シーズンのゴーシュでところどころ感じられる、

スタイリッシュなかっこ良さが現れています。






















スタンダードなパンツ、ニットのスタイルにも。

もちろん、スカートスタイルに合うことは容易に想像できます。


素材、形、利便性、時代性、トレンド、全てにおいて

特化した、いいお洋服だと思います。


今シーズンのゴーシュの展示会は、素材に対する

驚きや発見のある展示会でした。

「なんで、こんな素材を作ろうと思いつくんですか?」

という僕の質問に、彼らはこう答える。


「本当に、自分たちでも呆れるくらいの量の生地や糸見本を

毎回毎回、見直します。新しいものも見て回ります。

それで自分たちが、これだ!と思ったものは、たいてい、

値段が合わないから、、とか

人気がないから、、とか

いろいろな理由で、存在しないような、ほっといたら

この世からなくなるような、そんな素材が多いのです。

欲しいものがないって言われると、余計欲しくなります。

それで結局自分たちで作ります。」


まるで子供のようなシンプルなその理由と、

あくなき探究心があるからこそ、

毎回毎回、ため息が出るほどいいものをつくり出して

いけるのではないでしょうか。